新世紀エヴァンゲリオン 外伝 超少女アスカ

第62話

 アタシ達と相田の密約が成立すると、相田は鈴原のところへすっ飛んで行ったわ。 「おい、トウジ。今度の土曜日、暇だって言っていたよな。」 「ああ、そうや。」 「頼む、一生のお願いだ。日曜日も含めて、1泊2日で海に行きたいんだ。」 「へっ。1泊2日?そないなこと急に言われても…。」 「頼むよ、トウジ。どうしてもトウジにも一緒に行って欲しいんだ。」 「まあ、それほどまでゆうんなら、しゃあないか。分かったわい。ワイも男や。親友の一 生のお願いなら、聞かなあかんやろ。まあ、何とかしたるわ。」 「トウジ、ありがとう。恩にきるよ。」 そう言いながら、相田は涙を流しそうなほど喜んだわ。さあて、これで役者が揃ったわね。 ***  次の授業の時間に、アタシはヒカリやユキとチャットをしたの。もちろん、本当はいけ ないんだけど、シンジのため、ひいてはネルフのため、つまりは世界の平和を守るためだ から、当然OKよね。 アタシ 『今度の土日の海水浴なんだけど、メンバーが決定したわ。いつものメンバーよ。』 ヒカリ 『えっ、本当なの。』 アタシ 『シンジはもちろん、鈴原や相田も行くって言っているわ。本人から確認済よ。』 ヒカリ 『了解。』 アタシ 『じゃあ、二人とも最低水着を2着用意すること。それにビキニ以外は禁止だから、良い わね。』 ヒカリ 『えっ、何で?』 アタシ 『アタシがビキニだからよ。だから、3人ともおそろいにしたいのよ。良いわね。』 ヒカリ 『ええ、分かったわ。』 アタシ 『ユキ、返事が無いわよ?』 ユキ 『私はスクール水着で十分だと思いますが。それに、ビキニなんて恥ずかしくて。』 アタシ 『だって、ユキが浮いちゃうでしょ。だから、これは決定事項よ。』 ユキ 『ええっ、そんなあ。』 アタシ 『嫌なら、裸で泳いでもらうわよ。裸とビキニとどっちが良いの?』 ユキ 『もちろん、裸なんて嫌ですよ。』 アタシ 『じゃあ、良いでしょ?』 ユキ 『でも、今月はお小遣いがピンチなんです。』 アタシ 『分かったわ。じゃあ、アタシのを貸してあげる。それで良いわね?』 ユキ 『ちなみにどんな水着ですか?』 アタシ 『そうねえ、トップレスとボトムレスがあるわ。』 ユキ 『そんなの、絶対に嫌です!!!』 アタシ 『冗談よ。黄色地に黒いラインが入ったビキニと、白地に黒いラインが入ったビキニだけ ど、それで良いかしら。』 ユキ 『大きさはどうでしょうか?』 アタシ 『明日学校に持ってくるわ。もし大きさが合わなければ、その時に考えましょう。それで 良いわよね?』 ユキ 『はい、良いです。』 アタシ 『場所は、どこが良い?』 ヒカリ 『伊豆なんてどうかしら。』 ユキ 『そうですね。近いし、良いと思います。』 アタシ 『じゃあ、その方向で調整するわ。じゃあ、後はお昼にでも話しましょうよ。』 ヒカリ 『分かったわ。』 ユキ 『分かりました。』 こうして、授業中のチャットは終わったの。 *** 「行き先は決まったわよ。伊豆よ、伊豆。」 アタシは、お昼ご飯の時に宣言したわ。 「まあ、ええやろ。」 「いいんじゃないかな。」 「そうだね、無難かな。」 「いいんじゃない。」 「ええ、良いです。」 もちろんこの通り、みんなの了解もとれたわ。次は何をするかね。 「向こうで何をしましょうか。」 アタシが聞くと、ヒカリが真っ先に言ったわ。 「ボートに乗りたいわね。」 「おお、ええな。」 鈴原が直ぐに賛成したわ。 「私は、水上スキーなんかがいいなあ。でも、高そうね。」 おっと、今度はユキね。 「大丈夫よ。何とかするわよ。」 アタシはそう言って胸を叩いたわ。 とまあ、そんなこんなで向こうへ行ってやることが決まったわ。金曜日の夜にアタシの家 にみんなが集合して、朝早く2台のタクシーに分乗して伊豆へ行くの。そして、向こうに 着いたら最初はビーチボールかなんかで遊ぶのよ。 で、昼になったらみんなでお弁当を食べて、それからは各ペアに別れて行動するの。アタ シとシンジはボートに乗って、ユキと相田は水上スキー。ヒカリと鈴原は、最初はボート で、その後に水上スキーなの。 アタシは水上スキーもやりたかったんだけど、シンジが強硬に反対したのよね。どうやら シンジが泳げないことが原因らしいのよ。まあ、それが理由なら何とかしちゃうんだけど ね。 夕方になったらホテルに行ってシャワーを浴びて、その後に温泉に入って夕食よ。それか ら浜辺で花火でもやって、場合によっては夜の街を散策するの。そして、夜中までトラン プやゲームをして遊ぶのよ。 翌日は、朝はのんびりと浜辺で日光浴をして、午後は前日と同じように遊ぶの。そして夕 方まで遊んでから帰るのよ。まあ、家に帰ったらすぐにバタンキューって倒れると思うけ どね。 さあてと、今度の土曜日が待ち遠しいわね。 つづく(第63話へ)

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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あとがき  さて、アスカの思惑通りに、楽しく過ごせるでしょうか? 2003.3.7  written by red-x



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