新世紀エヴァンゲリオン 超少女アスカ
プロローグ
(誰かがアタシの首を絞めている。一体誰が…)
アタシは、目を開いて上を見た。誰かの顔が見えるが、ぼやけて良く見えない。頭がボ
ォッとするし、目も良く見えないし、耳も良く聞こえない。
(私の首を絞めるのは、一体誰?)
無意識にアタシの手が伸びて相手の顔を撫でる。すると、アタシの首を絞めている力が
弱まる。
そして、顔に何かが垂れてきた。ようやく、目が見える様になった。
(シ、シンジ…)
目の前には、同居人の顔があった。
(男が泣くなんて…。)
「気持ち悪い…。」
思わず呟いてしまった。そして、アタシは目を閉じた。こうして長い夢は終わりを告げた。
***
アタシは、長い夢を見ていた。今は、西暦2014年の12月だ。アタシは今、エヴァ
ンゲリオンに乗るために、セカンドチルドレンとして厳しい訓練を受けている。世界を破
滅から救うためだ。
実は、このアタシには、幾つかの超能力とも言うべき特殊能力が備わっている。誰にも秘
密だが、その内の一つに予知夢がある。アタシはこれによって、今までかなりラッキーな
目に遭ってきたのだ。
先程まで見ていた夢は、かなり長くリアルな夢だったが、これは未来に起こることを見せ
てくれたものであろう。アタシは色々と考えた末、未来を変えることにした。アタシには
過去を変える能力は無いが、未来ならば変えることも可能なのだ。
(よ〜し、アスカ、行くわよ。)
アタシは自分に気合を入れた。
つづく(第1話へ)
目次(目次へ)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
スーパーシンジがいるなら、スーパーアスカが居てもいいだろうと思い、この物語を
考えました。タイトルは、美少女戦士アスカにするか、スーパーアスカにするか迷い
ましたが、結局上の通りになりました。
2001.12.21 written by red-x