新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセ


第88.5話 反撃前夜

 アデンが奪回されたと知って、イラク軍幹部は緊急に集まって作戦会議を開いた。 「くっ、くっ、くっ。奴らめ、罠に引っ掛かったな。」 「これで、ダンマームを奪い返す事が出来るぞ。」 「そうしたら、後は一気にリヤドまで攻め落とす。」 「そして、サウジアラビアの次はエジプトだな。そして、我らがアラブの盟主となるのだ。」 彼らは、例外なく笑みを浮かべていた。そして、自分達の勝利を確信していたのである。 「諸君、さきほど新しいニュースが手に入った。またもや、我らの仲間がネルフへの攻撃 を成功させたようだ。」 「おおっ、やってくれたか。」 「これで、我らが勝利は間違いないな。」 その場の全員が顔をほころばせた。 ネルフの公式発表では、約40名のテロリストがネルフ本部内に侵入。ネルフの守備隊員 を多数殺害したうえ、修理中のエヴァンゲリオン数体に加えて、無傷のエヴァをも大破さ せたというのだ。これで、サウジアラビアへの増援部隊を送るスケジュールに致命的な遅 れが生じたという。 「ダンマーム奪還の唯一の障害であるエヴァンゲリオンがいない今が最大のチャンス。」 「しかも、日本からの増援は見込めない。」 「アデンのエヴァンゲリオンも、空に飛び立った瞬間に撃ち落とされる。」 「そうしたら、艦艇は全て破壊。国連軍の奴らはアデンに孤立し、朽ち果てていくのだ。」 こうして、直ちにダンマームに総攻撃を仕掛けることが決定された。 *** 「ランブロ様、少しお耳に入れたいことがあります。」 暗い部屋の中で、急に声が響いた。だがランブロは、特に驚いた様子もみせずに応えた。 「なんだ、アリよ。」 「はい、ランブロ様の推測された通り、最初の襲撃ではネルフ本部には被害は無かったよ うです。」 「ふん、やはりな。今のネルフには、ワイルドウルフやレッドアタッカーズがいる。それ も、最精鋭部隊がな。ましてや、我々が襲撃情報を流したのだ。狂信者どもにやられるは ずがない。」 そう言いながら、ランブロは満足そうな顔をした。だが、アリは不思議そうな顔をした。 「ですが、ランブロ様。ネルフはなぜ偽情報を流したのでしょうか。いずれは分かること でしょうに。」 「おそらく、敵を油断させるためだろう。そして、いずれ何らかの作戦を実行に移すに違 いない。その要は、おそらく4人。」 「と、言いますと?」 「1人目は、戦場においては彼にかなう者なし、戦場においては彼が全てを裁くとまで言 われたほどの戦争の天才、ジャッジマン。 2人目は、そのジャッジマンに唯一勝利したことがあると言われている、レッドアタッカ ーズの誇る戦争の天才、レッドウルフ。 3人目は、ワイルドウルフの誇る伝説の秘密部隊、ラブリーエンジェルの頭脳であると言 われている、隊長のブルー。 4人目は、言わなくても分かるだろうが、ネルフ、いや人類の誇る伝説の智将、カツラギ ミサトだ。」 「しかし、ネルフの抱える人材はすごいですね。その4人が揃えば、いや、カツラギミサ トだけでも世界を征服するのはたやすいでしょう。このうち、一人でも味方になれば心強 いのですが。」 「だが、彼らは4人とも惣流アスカと親しいと聞く。特に、カツラギミサトとは姉妹のよ うに仲が良いと言うではないか。それでは、我らが組織とは相いれぬ。」 「残念なことです。」 「まあ、よい。例の作戦を進めるんだ。必ず成功させろよ。」 「はっ。我が命にかけて。」 彼らが果たして何をしようとしているのか、ネルフ本部にもイラク軍にも、知る者はいな かった。
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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あとがき  次回、イラク軍はダンマームに攻め込みます。 2004.4.4 written by red-x



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