新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセ
第13.5話 接触
「盟主様。」 「何だ。」 「惣流・アスカ・ラングレーとの接触に成功しました。」 「で,返事はどうだった。」 「OKです。」 「そうか。」 「惣流・キョウコ・ツエッペリンの友人だと言ったら,思ったよりもすんなりと。例の写 真の効果は絶大でした。」 「そうだろうな。」 「ただ,色々と条件を付けられまして。」 「何をだ。」 「ゼーレに関する情報の提供,エヴァに関する情報の提供,従業員100人規模の企業の 提供,ネルフに対する敵対行為を一切しない確約,以上4点です。」 「まあ,妥当だろうな。」 「その代わりに,時価数億円の宝石は,突っ返してきました。」 「はははははっ。さすがだな。言う通りにしてやれ。」 「はっ,わかりました。」 「それから,彼女に対するガードを5倍にしろ。ネルフの邪魔にならんように,うまくや れ。以上だ。」 「はっ。」 男が返事をすると同時に,通信は切れ,それまで,盟主と呼ばれた男が写っていた画面に は,もう何も写っていなかった。 「惣流・アスカ・ラングレーか。一筋縄ではいかないな。」 男はそう呟くと,部屋を後にした。 (第14話へ)
(目次へ) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2001.11.25 written by red-x