新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセ
第5.5話 暴発
(しまったあああああああああああああああああああああああ!)
シンジは、一人頭を抱えていた。実は、シンジは、一旦は眠りについたのだが、夜中に
目を覚ましてしまったのだ。そこで直ぐに眠れば良かったのだが、シンジの体の一部が熱
くなり、とうとう我慢の限界を超えてしまったのである。
その結果、シンジは、自分の体に溜まったモノを体外に出したのだが、出した場所が悪
かった。シンジは、自らの煩悩の固まりを、あろうことか、アスカの下着にかけてしまっ
たのである。
(まずい、これじゃあ、アスカに殺されるよ。)
シンジは思い切り後悔したが、もう遅かった。
(はあ、しょうがない。もう、どうにでもなれだ。明日は素直にアスカに謝ろう。もしか
したら、許してくれるかもしれないし。でも、多分駄目だろうな。)
シンジはいきなり落ち込んでしまったが、僅かに希望を持っていた。アスカが気がつか
ないかもしれないという希望を。以前のシンジなら希望を持つなど、考えられないのだが。
ともかく、シンジはアスカに言われたら謝ることにした。アスカに気付かれない、万に
一つの可能性に賭けたのである。結果的にこれが吉と出るとは、今のシンジには、思いも
よらなかった。
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2001.10.8 written by red-x