新世紀エヴァンゲリオン 外伝 超少女アスカ
第94話
「さあっ、勝負よっ!ストレートフラッシュ!」
「私は、Aの3カード!」
「ひええっ〜っ。惣流さん、強いですうっ。強すぎますうっ。」
ユキの手からは、スペードのカードが5枚こぼれ落ちたわ。そう、フラッシュよ。今度ば
かりは、ユキも勝てると思ったのだろうに。あ〜あ、可哀相にね。相手が悪かったわね。
「さあて、ユキ。すっぽんぽんになってもらいましょうか。」
アタシはニヤリと笑ったわ。そうしたら、ユキったら大慌てよ。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよおっ。まだ2枚残っていますようっ。」
「あら、そうだっけ。でもさ、面倒だから一気に脱いじゃえば。そろそろこのゲームに飽
きてきたし。」
「いやですようっ。」
「冗談よ。で、下を脱ぐの?」
「いいえ、上を脱ぎます。」
ユキは、しばらくモゾモゾしていたけど、Tシャツを何とか脱いだようね。特大Tシャツ
の下の方から、ユキの着ていたTシャツが出てきたわ。あら、ユキの顔が少し赤くないい
ているわ。
「さあて、ユキは次が最後ね。負けたら罰ゲームは何にしようかしら。」
「ええっ、罰ゲームなんてあるんですか。」
「もちろんよ。ねえ、シンジ。どうしようか。」
「ええっ、僕が考えるの?嫌だよ。」
ふん、何よシンジったら。正直になりなさいよね、まったく。
「それじゃあ、鈴原君は?」
「う〜ん、ワイには難しい質問や。」
「そう、しょうがないわね。相田君は何がいい?」
「えっ、俺が言うのかよ。そりゃあ、まずいよ。」
「じゃあ、ユキは?」
「何も無しがいいですよ。」
はあっ?何を言うのかしら、ユキったら。世の中、そんなに甘くはないわよ。
「そんなの駄目よ。何かしないと。」
「そんなことを言われても…。」
「しょうがない、アタシが考えるわ。
1、裸で抱き合ったままの姿で一晩寝る。
2、裸で抱き合ったままの姿で10分間ディープキスをする。
3、今の格好のままで一晩寝る。
さあて、どれがいいの?」
「ええっ、どれもいやです。」
「でも、どれかって言われたらどうする?」
「ええっ、言えませんよっ。」
「じゃあ、相田君に聞くわ。どれがいい?」
「ちょっと待ってくれよ。俺は選べないよ。」
「じゃあ、カードで決めましょうよ。罰ゲームが決まった時点でカードを引くことにしま
しょうよ。それなら公平でしょ。いいわね。」
アタシはそう言いながら、ふとユキの方を見た。そうしたら、何か変な感じがしたの。
「あれっ、ユキ。何か盛り上がっているけど、何なの?」
「えっ。何のことですか。」
「何って、アンタのTシャツ、盛り上がっているでしょ。何が入っているのか、ちょっと
見せなさいよ。」
「ええ、いいですけど。」
「おいおい、ちょっと待ってくれよ。」
相田が何か言ったけど、ユキはTシャツをまくりあげちゃったわ。そしたらね、何と相田
のソーセージが見えちゃったのよ。
「きゃっ。」
ヒカリは目を瞑ったわ。でも、アタシは違ったわ。指の合間からしっかり覗いていたの。
そしてね…。
「相田君のって、大きいのね。シンジの3倍はあるわ。」
なんて、思わず言っちゃったのよ。アタシにしては、大失敗ね。
「ええっ。相田君のって、そんなに大きいんですか。」
どうやら、相田の頭が邪魔して、ユキには見えないみたいね。
「あっ、あら、独り言よ。気にしないで。アタシ、良く考えたら、シンジのなんて見た事
無いし。」
なんて、今更言っても遅かったようね。
「きゃあっ!アスカったら、不潔よっ!」
まずい。ヒカリが騒ぎだしたわ。アタシとしたことが、墓穴を掘ってしまったわ。
「ちょっと、ヒカリ。静かにしてよ。」
でも、何とかヒカリを黙らせないとね。でもね、今度はシンジが文句を言い出したのよ。
「ちょっと、アスカ。僕のって、そんなに小さくはないよ。ケンスケと同じ位はあるよ。
嘘だと思うなら、見せてもいいよ。」
ちっ、うるさいわね。アンタは黙っていなさいよ。話が複雑になるでしょ。
「あのねえ、アタシからはシンジのは見えないのよ。だから、見せても無駄よ。」
「ええっ、そんなあ。それじゃあ、洞木さんに見てもらうしかないのかな。ねえ、洞木さ
ん。頼むから僕とケンスケのを良く見比べてよ、ほらっ。」
「きゃあっ、いやようっ!碇君の、変態!」
ヒカリは未だに目を瞑ってイヤイヤしてるわ。
「へ、変態…。そ、そんなあ…。」
シンジは、変態って言われたことがショックだったみたい。でもねえ、うら若き乙女に変
なものを見せようとするなんて、変態だと思われてもしょうがないわよ。
「じゃあ、ユキに聞きましょ。相田君とシンジって、どっちが大きいの?」
「そ、そんなあ。分かりません。だって、相田君のが見えないし。」
「でもさ、さっき温泉ではニギニギしてたじゃない。分からないはずないわよね。」
「ああ、そう言われると、そうかもしれませんね。」
「で、どうなの?」
「う〜ん、そうですねえ。やっぱり、相田君の方がかなり大きいと思います。」
「そ、そんなあ。ん、ちょっと待ってよ。」
そう言うなり、シンジは体を動かし始めたの。
「ちょ、ちょっと、どうしたのよシンジ。」
アタシは、少し驚いたわ。でもね、続いてユキが大声を出したの。
「ああっ、碇君のが大きくなっていきますうっ。」
「ちょ、ちょっと、どういうことなのよ。」
アタシからは、シンジの股間が見えないから、訳が分からなかったわ。
「アスカの胸が当たるから、大きくなったんだよ。」
は〜ん、そういう訳ね。この、ドスケベが。つまらないことで張り合ってさ、しょうがな
いわねえ。
「もうっ、つまらないことはやめましょ。」
アタシは、特大Tシャツの裾をシンジのアレが隠れるようにかぶせたの。シンジのアレが
見えないから、勘でやったんだけどね。
「どう、ユキ。シンジのアレは隠れた?」
「はっ、はいっ。隠れました。」
「じゃあ、相田君のも隠してよ。」
「は、はいっ。」
ユキも同じようにして、相田のアレを隠したわ。ふうっ、これでいいわね。
「シンジも相田君も、つまらないことで張り合わないこと。もう、汚いモノは見せないで
ね。比べっこなら、アタシ達がいないところでやってよね。」
「惣流が見せろって言ったくせに。」
「うっ、ごめんなさい。でも、アタシだってわざとじゃないんだけど。」
そうよねえ、原因はアタシにあったんだっけ。
「まあ、ええやないか。さっさと続きをやるんや。」
「そうよ。あまり変な話題を続けるのはやめてほしいわ。」
助かったわ、鈴原にヒカリ。ありがとね。
とまあ、とんだハプニングがあったけど、トランプ勝負は続けられたわ。そしてね、当然
のごとくユキ達が負けて、罰ゲームは二人が10分間抱き合うことにしたの。
えっ、もっと凄いのにするべきだって?そうしようかと思ったんだけど、ユキが可哀相だ
ったからやめたのよ。それで、最後にアタシ達が勝ったから、ヒカリと鈴原が5分間抱き
合うことにしたわ。ユキと違って、ヒカリの顔の嬉しそうなこと。鈴原にも見せてあげた
かったわ。
こうして、ちょっとエッチなゲームは罰ゲームを最後に終わりにしたわ。もう少し続けて
も良かったけど、ユキが可哀相だったからね。そうして、お開きになってアタシ達は自分
達の部屋に戻って行ったの。
つづく(第95話へ)
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あとがき
さて、シンジとケンスケはどっちが大きかったのでしょうか。ちょっと中途半端なお色
気ゲームでしたが、ヒカリ&トウジとユキ&ケンスケの仲は進展したようです。
2003.11.30 written by red-x