新世紀エヴァンゲリオン 外伝 超少女アスカ

第70話

「シンジ、お待たせっ!」 アタシ達女の子3人は、水着の上にTシャツなんかを着込んで、待ち合わせ場所に現れた の。そうしたら、シンジ達はちょっとがっかりしたような顔をしたわ。もうっ、男ったら、 何でこうスケベなのかしらね、まったく。 でも、アタシはそんな感情は全く顔には出さずに、元気にこう言ったの。 「さあ、シンジ!早く海に行きましょうよっ!」 そして、シンジの手を掴んで先頭に立ってズンズン歩いて行ったのよ。そうしたら、ヒカ リ達が慌てて追いかけて来たわ。 「あっ、待ってよ。アスカ。」 「惣流さん、待ってください。」 そして、おまけ達もね。 「お〜い、どないしたんや。」 「お〜い、待ってくれよ〜。」 でも、アタシは振り返らずに、海へ向かったの。 *** 「わあ、青い空に透き通った海。良い天気で良かったわねえ。」 「そうよね、ヒカリ。アタシの日頃の行いが良いからよ。」 「そ、そうですね。」 「ユキ、ちょうっと元気ないわよ。どうしたのよ、元気出しなさいよね。」 「は、はいっ。」 「じゃあ、最初はお約束のビーチボールで遊ぶわよっ!」 アタシはそう言うなり、Tシャツを脱ぎ捨てたのよ。その瞬間、男共の視線を感じたわ。 でも、アタシだけが注目を浴びる訳にはいかないのよね。 「さあ、ヒカリもTシャツなんか脱いでよ。」 「う、うん。」 ヒカリはおずおずと脱ぎ出したわ。当然、鈴原はしっかりと見ているわ。シンジはという と、アタシの方を遠慮がちに見ているわ。まあ、ヒカリに目が行かないのは及第点かしら。 で、ユキはというと、なかなか脱ごうとしないのよ。 「あら、ユキ。まさか、そのままでビーチバレーをする気じゃないでしょうね。」 「え、ええ。まあ。」 もうっ、ユキったら、なにもじもじしてるのよ。 「ん、もうっ。しょうがないわねえ。」 アタシはユキに近付いて、Tシャツを思いっきり上に引っ張り上げたのよ。でも、勢いが 良すぎちゃったらしいのよ。 「きゃあああっ!」 そう、ユキの片方の胸がポロリと出ちゃったのよ。ユキは、真っ赤になって胸を隠したわ。 「そ、惣流さん、酷いですよ。」 「ユキ、ごめんね。わざとじゃないのよ。」 「もうっ!気をつけてくださいよ。」 さすがにユキもプリプリしてるわ。でも、可愛いわね。 「ん?」 ふと気付くと、相田の顔が真っ赤になっているわ。ふうん、見たのね。しっかりと。 「ユキ、相田君に見られちゃったみたいよ。」 「もうっ!惣流さんのせいですよ。」 「いいじゃない。相田君になら。そのうち、しょっちゅう見せるようになるかもしれない わよ。」 「そんなことないですうっ。」 ユキは、真っ赤になって反論したの。ふふふっ、からかい甲斐があるわね。 「まあ、細かいことはいいから、遊びましょうよっ!でも、その前に日焼け止めを塗らな いとねっ!シンジ、ちょっと来てよっ!」 「どうしたの、アスカ。」 「悪いけど、日焼け止めを塗って欲しいのよ。アタシは前を塗るから、シンジは背中をお 願いね。」 「あ、ああっ。分かったよ。」 シンジは、緊張しながらアタシの背中に日焼け止めを塗り始めたわ。 「ヒカリも、鈴原君にお願いしなさいよ。」 「う、うん。じゃあ、鈴原、お願い出来るかしら。」 「お、おうっ。任しときや。」 そう言って、真っ赤な顔をして鈴原はヒカリの背中に日焼け止めを塗り始めたわ。 「ユキもよっ!早くしないと、遊ぶ時間が減っちゃうわっ!」 「は、はいっ。じゃあ、相田君。お願いしてもいいですか。」 「ああ、もちろんだよ。」 うんうん、こっちも良い雰囲気ね。ちょっとぎこちないけど、最初はこんなもんでしょ。 でも、もうちょっと盛り上げちゃおうかしら。 「いやあん、シンジ。胸を揉まないでよおっ。」 「なっ、何を言うんだよ、アスカ。そんなこと、してないじゃないか。」 シンジはムキになって反論したわ。でもね、アタシはヒカリやユキ達を見たの。そうした ら、4人ともこっちを見ていたわ。 「冗談よ、冗談。本気にしないでよね。」 アタシが言ったら、4人とも顔を真っ赤にしちゃったの。 そんなこんなんで、アタシ達は日焼け止めを男共に濡らせたのよ。アタシ達はともかく、 ヒカリ達にとっては良いシキンシップになったはずだわ。 こうして、日焼け止めを真っ先に塗り終わったアタシは、ビーチボールをシンジに膨らま せてもらったの。さすがに最近鍛えているせいか、シンジは直ぐに膨らませてくれたわ。 「ありがと、シンジ。じゃあ、みんなそろそろいいかしら。」 ふと見たら、ヒカリもユキも塗り終わったみたいね。 「じゃあ、行くわよっ!」 アタシは、ユキに向かってビーチボールを打ったの。 「ああっ、強いですよおっ。」 なんて言いながらも、ユキはナイスキャッチ。こうして、ビーチボールでバレーボールを 始めたのよ。 「ふうっ、疲れたわねっ。」 1時間ほどバレーボールをしたら、結構疲れたらしくて、ヒカリが休もうって言い出した の。体力がないわねえ。 「アスカは鍛えているでしょうけど、私はそんなに体力無いもの。」 「そうですよ、惣流さん。それに、こんなに暑いし陽射しが強いんですから、疲れるのは 当たり前ですよ。」 はいはい、分かりましたよ。でも、男共がホッとしているのは何故? 「でも、シンジはまだ大丈夫よね?」 「う、うん。」 「じゃあ、もうちょっと付き合ってね。」 「うん、いいよ。」 日頃の特訓の成果かしら。シンジはあんまり疲れていないようね。それとも、アタシの前 だからって無理しちゃってるのかしら。まあ、どっちでもいいけどね。 「いくわよおっ!」 アタシは、それから30分もシンジと二人で遊んだの。 つづく(第71話へ)

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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あとがき  海辺でありがちな、胸ポロリ。ケンスケは、ラッキーでした。 2003.5.20  written by red-x



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