新世紀エヴァンゲリオン 外伝 超少女アスカ

第28話

「だから、もう遅いのよ。せめて、子供を産む時には、婚約位していたいのよ。」 それを聞いたミサトの目から、静かに涙がこぼれ落ちたわ。げっ、ちょっとやり過ぎちゃ ったかしら。 *** 「どうしたのよ、急に泣いたりして。アタシが婚約するのが、泣くほど嬉しいのかしら。」 アタシは、分かっていながらこう言ったの。ちょっと可哀相かしら。でも、素直じゃない ミサトも悪いのよ。 「…そうじゃないの。」 ミサトは涙声で言ったわ。 「じゃあ、アタシの幸せを妬んでいるわけ?」 「…ううん、違うの。」 「じゃあ、何よ。」 アタシは、少し怒ったような口調で言ったわ。 「ごめんね。アスカは、私にとって妹みたいなもんだから、本当なら、おめでとうって言 わなくちゃいけないのは分かってるの。でも、ごめんなさい。どうしても、そんな気持ち になれないの。」 ミサトは、かすれるような声で言ったわ。 「何よ、訳わかんないわよ。答えになってないわよ。」 でも、ミサトは答えなかったわ。 「ごめんね。今は言えないの。」 ミサトは、本当に落ち込んでいたわ。ようし、チャ〜ンス!アタシは『マインドコントロ ール』を使うことにしたわ。これは、自分の言うことを聞くように強く念じる超能力なの。 簡単なことや、今みたいに相手の精神状態が不安定な時は、結構効果が高いのよ。 「ミサト、アンタは加持さんのことを愛しているんでしょう。だから、アタシのことを素 直に祝福出来ないのね。そうでしょう。」 そう言って、アタシは強く念じたの。そうしたら、アタシの超能力が利いたのよ。ミサト はこう言ったの。 「そうよ。私は加持が好き、愛している。今になって気付くなんて、私ったら馬鹿よね。 もう取り返しがつかなくなってから気付くなんて。私って、本当に馬鹿よね。」 そして、滝のような涙を流したの。でも、その涙を止めた男がいたわ。そう、シンジよ。 シンジは、良いタイミングで、打ち合わせ通りにボケをかましてくれたのよ。やっぱり、 シンジにはボケがぴったりね。 「でも、ミサトさん。僕とアスカが婚約すると、何で取り返しがつかなくなるんですか。 先を越されるからですか。」 「へっ?」 それを聞いたミサトの顔が、一瞬だけど、鳩が豆鉄砲を食らったような子になったわ。で も、直ぐに真っ赤になっていったの。 「な、な、な、…。」 ミサトは、今度は口をあんぐりとあけて、何か言いたそうにしているわ。 「どうしたのよ、ミサト。さっきから変よ。」 「ア、アスカっ!アンタ、良くも騙してくれたわねっ!」 ミサトは物凄い形相でアタシを睨んだわ。でもね、アタシには味方がいるのよ。超絶人型 大ボケ兵器のシンジがね。 「でも、ミサトさん。アスカは何も騙してませんよ。ミサトさんが何か勝手に誤解してい たように見えましたけど。それより、取り返しがつくうちに、ミサトさんも婚約したらど うですか。」 「ううっ。」 ミサトは、何も反論出来ないことを悟ると、押し黙ったの。でも、加持さんがこう言って くれたわ。 「シンジ君、良い事を言ってくれるじゃないか。葛城、俺達も婚約しよう。これは冗談な んかじゃない。俺もお前のことがずっと忘れられなかった。葛城、お前を心の底から愛し ている。お前も同じ気持ちなら、迷うことは無い。結婚しよう。」 それを聞いたミサトは、またもや涙を流したの。でも、今度は悲しみの涙じゃなくて、嬉 し涙なのよね。そのミサトの左手を加持さんはそっと掴んで、薬指にダイヤの指輪をはめ たのよ。 「葛城、良いかい?」 加持さんの言葉に、ミサトはコクンと頷いたわ。こうして、二人は婚約したっていう訳よ。 良かったわね、ミサト。アタシの作戦が大当たりっていう訳よ。後で感謝しなさいよ。そ の指輪の代金だって、アタシが立て替えてあげているんだからね。 「二人とも良かったじゃない。アタシもミサトより先に結婚しなくてすみそうね。じゃあ、 話がまとまったところで、乾杯しましょうよ。」 「ウン、ありがと、アスカ。」 ミサトったら、やっと素直になったわね。こうして、4人は乾杯して、食事をすることに したわ。ミサトと加持さんはワインで、アタシとシンジはぶどうジュースでね。未成年だ もの、当然よね。 食事は、料金が高いこともあって、凄く美味しかったわ。コース料理なんて、滅多に食べ ないけど、たまにはいいものね。 オードヴルは良く分からない料理だったけど、食べやすくて美味しかったわ。魚料理も、 さっぱりして良かったわ。肉料理は、最上級のフィレ肉を使ったもので、ほっぺたが落ち そうなほど良い味がしたわ。 そうそう、シンジのために、肉は倍の量にしてくれるように頼んでおいたのよ。だから、 シンジは驚いていたわ。その上、アタシには多いからって、アタシのお肉を半分分けてあ げたの。そうしたら、シンジったらにっこりしちゃったのよ。 その後は、普通はデザートなんだけど、これも特別にお願いして、ロブスター料理を追加 したの。シンジったら、エビと同じ位美味しいって言って、喜んでいたわ。 デザートは、女の子にとって重要ね。これも特別にお願いして、ケーキとパフェにしたの。 さすがに加持さんは苦しそうだったわ。 こうして、美味しい料理を食べながら、アタシ達は和やかな時間を過ごしたの。 つづく(第29話へ)

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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あとがき  シンジとの婚約を報告するつもりが、ミサトと加持も婚約させちゃいました。さすがは、 策士アスカ。   2002.7.9  written by red-x



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