「きいーっ！」
とあるマンションの一室で、美少女の雄叫びが聞こえてきた。
「なっ、なんでなのよーっ！なんでシンジがいないのよーっ！」
叫んでいるのは、マナのようである。
「まあまあ、落ち着いてよ。」
「落ち着いていられるわけ、ないでしょっ！だいたいねえ、アンタ達がちゃんと調べない
からよっ！」
「そっ、そんなあ。」
「そりゃないよっ。」
ムサシとケイタは、真っ赤になって反論した。とんだとばっちりである。実は、マナはシ
ンジの誕生会に乱入しようとしたのだが、行ってみたら誕生会の会場はもぬけの殻。お目
当てのシンジはもちろん、誰一人いなかったのである。
不審に思って調べてみたら、誕生会は土曜日にとっくに開かれているとのこと。もちろん、
シンジやアスカの居場所は分からない。夜中まで探し回ったが、手がかりすら見つからな
かったのである。
「きっと今頃、シンジはアスカの毒牙にかかっているに違いないわ。ちっくしょうっ！」
マナは、夜明けまで雄叫びを挙げ続けたらしい。
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あとがき
ちょっと可哀相なマナちゃんでした。とばっちりを受けるムサシとケイタは、さらに可
哀相です。
2003.8.25 written by red-x