新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセ


第78.5話 明暗

「え〜っ!本当なのっ!うれし〜っ!」 イライザは、シンジの誕生会に呼ばれたことをアニーから聞いて、大喜びで舞い上がって いた。 「ええ、そうよ。メンバーはシンジ様、惣流さん、ミサト先生夫婦、リツコ先生とその彼、 渚君、鈴原君、洞木さん、相田君、森川さん、マリア、ミリア、マックス、アールコート、 アリオス、ハウレーン、ミンメイ、サーシャ、ザナド、テリー、ニール、そんなとこかし ら。」 「やったじゃない。本部パイロットや正パイロット候補達と仲良くなれば、正パイロット は無理だとしても、私達にもまだまだ副パイロットになれるチャンスはあるわ。」 「そうね。それに惣流さんから聞いた話だと、私達はアメリカ支部やドイツ支部のパイロ ットになる可能性もあるんでっすって。」 「ええっ、本当なのっ?」 「ドイツ第2支部のナスターシャが、何か事件を起こしたらしくて、パイロットになる可 能性は物凄く低くなったらしいの。フランス支部のソフィーやアメリカ第3支部のジャネ ットもね。ただでさえ、先日急にドイツ第2支部とフランス支部の候補生が帰国したでし ょ。その辺が理由らしいわ。」 「それじゃあ、マリアやキャシーにペコペコすればいいのね。あの二人なら、ハウレーン よりはマシだもの。」 「でも、変ね。キャシーは呼ばれていないみたい。」 「それはおかしいわね。何でかしら。」 「共通点と言えば、ゼーレが攻めて来た時、キャシーとアールコート以外の子は、エヴァ に乗っていた、それくらいかしらね、考えられることといえば。」 「あっ、そうか。アールコートは、アリオスのおまけなのよ。だって、シンジ様の誕生会 だから、呼ばれるのは男の子がメインなんだわ。」 「じゃあ、私達もおまけなの。」 「私はニールとセット。アニーはテリーとセット。おそらく、そういうことだと思うわ。」 「でもまあ、理由はともかく、呼ばれたから良しとしましょうよ。」 「ええ、そうね。月曜日が待ち遠しいわ。みんなに自慢しようかしら。」 「いいけど、忘れないでね。金曜日に打合せ。土曜日にリハーサル。日曜日に最終打合せ。 全部必ず出るのよ。」 「分かってるわよ。」 イライザは、そう言いながらも、嬉しくてたまらなかった。 *** 「悔し〜いっ!」 誕生会に呼ばれなかったマナは、非常に機嫌が悪かった。マナからすれば新参者のアニー やイライザが誕生会に呼ばれたと聞いて、余計に頭にきたのだ。 「トホホ…。俺達、どうすりゃいいんだよ。」 そのうちにとばっちりが来ると分かっていても、ムサシとケイタには、為す術が無かった。 (第79話へ)

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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あとがき  シンジの誕生会に呼ばれて、有頂天のイライザ。呼ばれずに落ち込む…のではなく荒れ るマナ。  嫌いなアスカに媚びへつらってまで、エヴァのパイロットの座を獲得しようとするイラ イザに対して、アスカとあくまでも渡り合おうとしているマナ。この二人の明暗が分かれ ます。 2003.7.23  written by red-x



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