新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセ


第33話 決戦!第壱中学校(後編)

 頼みの綱のアンチATフィールド発生装置が通用しなかったため,敵にアスカの攻撃が 届かなかった。そのため,アスカは絶体絶命の危機に陥っていた。 (こうなったら,出し惜しみは無しね。奥の手を使わせてもらうわよっ!) アスカは,一旦敵から離れると,精神を集中した。そして,アスカは自分自身に対して, 潜在能力を最大限に引き出すべく,自己催眠をかけた。言わば,火事場の馬鹿力を無理や り出すようなものなのだ。当然,長続きはしないし,体には物凄い負担がかかるため,多 用出来ないが,このような時にこそ使う最後の手段だった。 (仲間を,ヒカリ達を,シンジを,絶対に死なせはしないっ!) アスカは,シンジの顔を思い出した。笑った顔,怒った顔,泣きそうな顔,心配そうな顔, そして,優しい顔…。 (シンジは,アタシを助けてくれた。シンジは,アタシを嫌がらずに,言うことを聞いて くれた。シンジだけが,本当にアタシに優しくしてくれた。だからアタシは,シンジを絶 対に守ってみせる!) アスカは,強い想いと共に,自分に対して催眠術をかけた。この時の想いが強ければ強い ほど,超人的な力を発揮できるのだ。瞬時にして,アスカの筋力その他の力が,爆発的に 増していく。 (この一撃に,アタシの全てを込めるわ。ママ,アタシを守って。例え,この体が砕けよ うとも構わない。アタシの苦しみ,悲しみ,怒り,想い,その全てよ,アタシの拳に力を 貸して!お願いっ!) アスカは,極限まで精神を集中し,その拳に全ての力と想いを込めた。 (いっけええええええええええええええええっ!) アスカは,再び敵に駆け寄って,渾身の力を込めて,パンチをぶち込んだ。敵はニヤリと 笑ったがそれも一瞬で消えた。アスカのパンチが,とうとうATフィールドを打ち破った からだ。敵の顔は途端に恐怖に引きつった。 「ぐうっ!」 敵が腹を抱えると,アスカは延髄切りを炸裂させた。 「ぐぼっ。」 敵は地にはいつくばった。 (やった!これでいける!) アスカの強い想いが奇跡を呼んだのか,それとも,アンチATフィールド発生装置の効果 が現れたのか,アスカはとうとう敵のオレンジ色の壁を破ったのだ。 (やった,アタシやったよ,ママ。アタシはエヴァに乗らなくても,人類の未来を賭けて 戦えるんだ。それに,アタシはもう一人じゃない。仲間が,頼りになる仲間が一杯いるん だよ。傭兵仲間,エヴァのパイロット,ネルフのみんな,そして,シンジ…。) アスカは強く拳を握りしめた。 (シンジなら,エヴァを任せられる。だから,アタシはアタシに出来ることを精一杯やる しかない。今は,目の前の敵を倒すだけね。よし,いくわよっ!) こうして,アスカは次々と敵に襲いかかり,殲滅していったのである。 ***  アスカが戦っている頃,ラブリーエンジェルの他のメンバーも戦っていた。 (行くよっ!ジェットストリームアタックだよっ!) ブルーは,身振りでブラウンとグリーンに作戦を伝えた。直ぐに二人はブルーの後に付く。 ブルーは,なるべく音を立てないように敵に近付くと,一気に攻撃を加えた。 「はっ!」 最初に,ブルーが敵の前で地面を蹴ってジャンプする。そうして,敵の目を頭上に引きつ け,さらに銃を向ける。すると,オレンジ色の壁がそれを防ぐべく,展開される。その隙 にブラウンが左からパンチを繰り出す。グリーンは右からキックだ。相手が倒れた所を, ブルーが首筋に体重と重力が加わった手刀を叩き込む。 「ぐぶっ。」 敵は,ひとたまりもなく倒れた。 「やった。命懸けだけど,一人倒したよ。」 「ああ,やったね。」 3人とも,にこりと笑った。だが,この技は,そう何度も使える技ではなかった。タイミ ングを合わせるのに,非常に気を使うため,体力の消費も激しいからだ。 「レッド,何と言っても,あんたが頼りなんだよ。」 ブルーは呟いた。 *** 「パターン青の反応が,一つ消えましたっ!」 「何っ!」 発令所では,加持が叫んでいた。 「一体,どういうことだ。確認しろ。」 「はい,ついさきほど,ラブリーエンジェルが到着し,作戦行動を開始したそうです。」 「では,黒竜部隊のうちの1人を倒したということか?」 「いえ,確認出来ません。付近からは,ラブリーエンジェル以外の部隊は全て撤収してい ますので,情報が得られません。」 「そこを何とかならないか。」 「すみません。あっ!」 「何っ,どうした。」 「パターン青の反応が,また一つ消えましたっ!残りは8つです。」 加持は,少し迷った後,ジャッジマンに電話をかけたが,ジャッジマンは出なかった。 「ちっ!」 舌打ちすると,止むなく,加持はレッドウルフに電話をした。 「おい,そちらの様子はどうなんだ。」 「レッドアタッカーズとジャッジマンの部隊は撤収した。今は,黒竜部隊とラブリーエン ジェルが戦っている。散発的に銃声がするが,お互いの動きは良く分からないよ。」 「じゃあ,銃声は近くなっているのか。それとも遠ざかっているか。どうなんだ。」 「そうだね。あまり動いていないようだね。足止めには成功しているようだね。」 「分かった。何か動きがあったら,教えてくれ。」 加持が電話を切るのを待っていたオペレーターが報告をした。 「パターン青の反応は,後3つになりました。」 「えっ!」 加持は本当に驚いた。電話をしていたのは,せいぜい5分ほどだ。その短い間に反応が5 つも消えたことになる。 加持が考え込んでいると,今度は驚きの報告があった。 「こちら,ラブリーエンジェルの隊長,ブルーです。黒竜部隊を殲滅しました。」 その瞬間,発令所のあちこちから歓声が上がった。なにしろ,ついさっきまで,敵の快進 撃の足止めさえも出来ずにいたのだから,無理も無かった。 加持は,聞きたいことがたくさんあったが,アスカに関わることがあるとまずいと思い, この場では聞かないことにした。 だが,ホッとしたひとときも長くは続かなかった。オペレーターの一人が叫んだからだ。 「大変です。黒竜部隊の後ろから,2個中隊,約400人の部隊が侵攻してきます。」 加持は,すぐに応戦を命じようと思ったが,ブルーが先に口を開いた。 「加持部長代行,彼らは我々が引き受けます。良いですね。」 「おい,本気か。おそらく奴らは白龍部隊だぞ。無茶はよせ。」 「大丈夫です。2時間以内にカタを付けます。」 「分かった。だが,危なくなったら,直ぐに言え。」 「了解しました。」 ブルーは敬礼して,通信を切った。だが…。 「加持!アンタ,彼女達を見殺しにするつもりなの!」 それまで黙っていたミサトが加持を睨んだ。 「悪い,俺はアスカに約束したんだ。ブルーの言うことを聞くとな。なあに,アスカのこ とだ。何か策があるんだろうよ。黒竜部隊を倒したのも,アスカの協力無しには出来ない しな。」 加持はそう言って,ミサトをなだめた。だが,さすがの加持も,アスカが戦っているとは 思っていなかったのだ。先日の公園の一件にしても,アスカがワイルドウルフの力を借り たものと思っていた。 実際に,公園の一件の後には,アスカはワイルドウルフの力を借りており,加持の所にも 諜報部から報告が来ていたため,公園の一件もワイルドウルフの力を借りたものと加持は 判断していたのだ。 だが,実際は,アスカはカイザーナックルを握りしめて,白龍部隊と死闘を繰り広げてい たのだ。ゼーレの精鋭中の精鋭部隊と言われる白龍部隊。全員が青い目をした白人である ことが部隊名の由来らしい。 その白龍部隊は,全員がグリーンベレーやスペッナズの特殊部隊上がりと言われており, 世界のどの傭兵部隊も一目置く存在だったのだ。ジャッジマンやレッドウルフですら正面 切って戦いたくない相手だったのだ。 だが,ラブリーエンジェルの9人の少女達は,果敢にも,他人の目から見ると無謀としか 写らないが,白龍部隊に挑んで行った。 *** (フォーメンションAにするよっ!) アスカは,仲間に身振りで合図した。そして,素早く3人ずつのグループに別れた。アス カはオレンジ,パープルと,ブルーはブラウン,グリーンとイエローはブラック,ピンク と組む。 そして,アスカ達のグループが先頭に立ち,残る2グループがその左右を少し離れて従う のだ。アスカ達のグループが敵を倒し,それを残りの2グループでサポートするのがラブ リーエンジェルの基本的な戦闘スタイルなのだ。 (敵の数は,400人か。でも,人間が相手なら負けないよっ!使徒と比べたら,あんた らなんて,お子さま同然だもの。) アスカは,風のように駆けて,敵のいる方向に飛び込んで行った。潜在能力を高めている とはいえ,その効果は長続きしない。早く決着を付ける必要があるのだ。すると,敵兵士 が3人ほど固まってこちらに向かっているのが見えた。 (最初の獲物だっ!) アスカは,音もなく忍び寄ると,横から敵兵士の心臓をパンチで撃ち抜いた。その瞬間, 他の二人が気付き,銃を構えるが,うち一人には,今パンチを見舞った兵士がぶちあたり, 残る一人には,アスカの蹴りが側頭部に入る。この時点で,生き残っているのは,一人に なっている。 (今だっ!) アスカは,倒れた残る一人の首に,エルボーを叩き込んだ。もし,アスカが失敗したら, 仲間が仕留めることになっているので,アスカは思い切った動きが出来るのだ。こうして, 3人の敵を倒すのに,ものの1分もかからない。 (良しっ!次っ!) アスカは,敵の息の根を止めた次の瞬間には,次の獲物を見つけていた。今度も3人グル ープである。 (いっけええええええええっ!) アスカは,正面の敵にパンチを繰り出し,同時に右の敵の頭にハイキックを浴びせていた。 次の瞬間には,左の敵の腕を掴み,顔面に飛び膝蹴りを食らわせたうえで,首筋に手刀を 思い切り叩き込んだ。 (せっかく,使徒を倒して平和が来たっていうのに,それを壊そうとするお前達は,神が 許しても,このアタシが決して許さないっ!) 5分経った頃には,既に白龍部隊の屍が40以上も出来上がっていた。うち,アスカが仕 留めたのは,30近い。こうして,素早く移動しながら,アスカ達は凄まじい勢いで次々 と敵の数を削っていった。そして,1時間ほどで敵を殲滅してしまったのである。 *** 「やったあ,映画は大成功だ。」 ケンスケは喜色を満面に浮かべていた。結局,体育館は開場前に長蛇の列が出来て,9時 頃には整理券が無くなってしまっていた。このため,あぶれた人達は,屋外に回されたの である。 屋外なので,正確な人数は把握出来なかったが,おおよそ1万人以上の観客を動員したこ とになる。その余波で,飲食関係の出店を行った部は,かなりの大儲けだったという。店 にもよるが,昨年の10倍以上の売り上げがあったらしい。 「良かったですね,成功したうえに,無事に終わって。」 ユキも笑って言う。 「おう,ケンスケはよう頑張った。」 「でも,アスカと碇君はどうしたのかしら。」 ヒカリは二人のことが心配のようだ。それもそのはず。もうじき文化祭の最後を飾るイベ ント,フォークダンスが始まるからだ。このアイデアは,男と女を仲良くさせてあげよう と考えるミサト以外には思いつかないであろう。 4人がアスカ達の心配をしていると,話題の主が二人で現れた。 「アスカ,もうすぐ始まるわよ。何やってたのよ。」 「ヒカリ,ごめん。ちょっと散歩したくなっちゃって。シンジも付き合わせていたの。」 「なんや,惣流は,人の気も知らんで。」 「まあ,いいじゃないの。ねっ,ヒカリ。」 「ええ,まあね。」 「あのなあ,わいは,ケンスケが頑張っているのに,お前が呑気にぶらぶらしているのは おかしいと言ってるんや。ヒカリは関係あらへん。」 「なんだ,そう言うことね。相田なら問題ないじゃん。ねえ,アンタ,問題無いでしょ。」 アスカはケンスケに問いかけた。 「ああ,もちろんだよ。トウジは知らないだろうけど,惣流は,昨日まで,陰で色々と手 伝ってくれてたんだ。トウジよりも,よっぽど助かってたのさ。」 「なんや,お前も友達甲斐の無いこと言うなあ。」 「そういう問題じゃないだろう。少なくとも,惣流のことをあれこれ言う資格はトウジに は無いぞ。」 「ちぇっ。じゃあ,シンジはどうや。散歩なんかに付き合わされて,迷惑やったろう。」 「ごめん,本当は,僕が行こうって言ったんだ。だから,アスカに文句は言わないでよ。」 「あっちゃあ,まあええわ。そういうことにしといてやるわ。」 トウジは,自分が不利と知ると,強引に話を終わらせた。 「じゃあ,皆,いくやろ。」 トウジの言葉に,皆頷いた。 こうして,アスカ達の中学2年の文化祭は終わりを告げた。アスカの友人達は,この日繰 り広げられた激しい戦いのことを,今は知らない。 *** 「ねえ,シンジ。ちょっと公園に寄ろうよ。」 文化祭が終わり,アスカとシンジはネルフに用があると言って,皆と別れた。渚カヲルに 会いにネルフに行くためだ。その途中の公園で,アスカは休もうと言ったのだ。 「で,なあに。」 シンジが聞くと,アスカはリボンをかけた小さな包みを取り出した。 「はい,シンジ。バレンタインのチョコレートよ。」 「えっ,あ,ありがとう。本当に嬉しいよ。」 シンジの顔がパッと明るくなった。 (良かった。これはユキに買ってもらったけど,言わなきゃ分からないもんね。) アスカは内心ホッとした。 「大したものは買えなかったの。その代わりに,ちょっと耳貸して。」 シンジがアスカの顔に耳を寄せると,アスカはシンジの顔を正面に向けて,いきなりキス をした。 「んっ。」 シンジは少し驚いたような顔をしたが,すぐに真っ赤になった。 「大した物じゃなかったから,ちょっとインパクトを与えたのよ。」 そう,アスカはチョコを口移ししたのだ。これにはさすがにシンジも驚いた。 「ありがとう,アスカ。初めてもらうチョコがこんなに良いものだなんて。本当に嬉しい よ。」 「良いのよ,さっきもアタシのことを庇ってくれたし。」 「でも,トウジも,いくら知らなかったとはいえ,酷いよ。アスカは命懸けで戦っていた んだから。それなのに,あんな事を言うなんて。」 「でも,シンジだって,知らなかったら,鈴原と同じことを考えたでしょ。だから,しょ うがないのよ。」 「でも…。」 「良いのよ。アタシは慣れてるもの。」 「えっ。」 「ううん,気にしないで。」 アスカは,そう言うと,シンジを軽く抱きしめた。 (シンジ,ありがとう。その気持ちだけでも嬉しいわ。) アスカは,心の底からシンジに感謝していた。すると,シンジが急に聞いてきた。 「ねえ,アスカ。何で僕と婚約してくれたの。僕は,アスカと違って,いつも逃げてばか りだった。今思うと,本当に情けないと思う。そんな僕と何で婚約してくれたの。」 「アタシ,シンジのことを知らなかった。だから,弱虫だと思っていたの。でも,アタシ は気付いたの。シンジはアタシと違って,戦場を知らない普通の中学生なんだって。だか ら,逃げてもしょうがないんだって。」 「そんなことないよ。アスカは,僕には想像も出来ないほど辛い想いをしてきたんだよね。 それなのに,他人のために戦っている。僕には,そんな真似は絶対に出来ないよ。やっぱ り,僕はアスカに敵わないよ。」 「そう。敵わないならどうするの。」 (シンジ…。アタシのことが嫌いになったのかしら。) アスカは,ちょっと嫌な気分になったが,それも直ぐに消えた。シンジの次の言葉を聞い たからである。 「今からでは遅いかも知れないけど,アスカと同じように頑張りたい。そして,いつかは アスカに追いつきたいと思っている。僕はもう,逃げたりしない。」 「そう。じゃあ,他人のために,エヴァに乗って戦えるの?」 「今はまだ無理だと思う。けど,今でも,アスカのためなら戦える。僕は,アスカのこと が大好きだから。」 「アタシは,傭兵だった女よ。それに,アタシの手は,血まみれなのよ。そんな女でも良 いの?後悔しない?普通の女が良いと思わないの?」 (本当に良いの?シンジは。) アスカは,何故シンジに嫌われていないのか,半信半疑だった。 「アスカは,誤解している。僕は,アスカが望むなら,傭兵になってもいい。手が血まみ れになってもいい。僕は,アスカじゃなきゃ駄目なんだ。」 (えっ,嬉しいことを言ってくれるわね。シンジにしちゃあ,上出来ね。) アスカは,内心では喜んでいたが,ついつい憎まれ口を叩いてしまった。 「ふん,アタシに振られたらどうするのよ。」 「そんなことは考えないよ。僕は振られても振られてもアスカにアタックするよ。」 「まあ,良いわ。今は婚約中でしょ。振るも振らないもないわよね。アタシは,シンジの 優しい所は好きなんだけどね。」 (やだ,ヒカリみたいなこと言ってる。アタシも駄目ねえ。) 「えっ。」 好きと言われて,シンジは真っ赤になった。それを見たアスカも真っ赤になる。そうして, しばらく時が止まったように,二人は固まっていた。 (第33.5話へ)

(第34話へ)

(目次へ)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あとがき  ネルフの傭兵部隊約2,200人対ゼーレの部隊約900人の戦いは,ネルフの勝利に 終わりました。ネルフの損害は,ヴァンテアンの約200人+約100人の重軽傷者です。 ゼーレの被害は,900人の死傷者です。ネルフの大勝利に終わりました。 ○戦闘の大まかな経過     アスカ・シンジ     ネルフ          ゼーレ・カヲル 1130              ゼーレ発見        侵攻 1200  ヒカリ達と昼食     傭兵応戦         交戦開始 1230  食事終了        北と西に増援部隊派遣   交戦       1300  アスカとシンジ出撃   増援到着         黒竜部隊反攻開始                 レッドアタッカーズ移動 1330  ハウレーン救出     レッドウルフが応戦    ハウレーンに銃を向ける                 他の応援部隊到着 1400  ハウレーンを学校に   ジャッジマンも応戦    1425  ブルー達と合流     応戦     1435  作戦開始 1445  黒竜部隊殲滅                   白龍部隊侵攻開始 1545  白龍部隊殲滅                   白龍部隊全滅  1630  フォークダンス   2002.4.14  written by red-x  



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